3月11日、夕方6時から小さなキャンドルナイトをしました。
特にテーマも設けず、この1年考えていたことなんかを話して、自分の中にたまっている思いを外に出したかった私にとって、とてもありがたい時間を共にもたせてもらえました。
辛い中でも楽しいことやうれしいことがあったんだよねと、それぞれのささやかな喜びを再確認できたことにホッとできました。
楽しいことなんかひとつもない、先を考えれば不安ばかり、という方もいて、それもやはりみんな共通する思いで、でも自分たちが知らなかった側面の現実を教えてもらえたことは、厳しいけれどありがたいことでした。
ろうそくの灯りの中で、少しの食べ物を分け合いながら、寄り添って話すのは、お互いが近く感じられる、ゆっくりと、穏やかな時間でした。こんな風に、気を張らずにお互いの話、気持ちをちゃんと受け止めようと共に過ごす時間を豊かな時間というのかもしれません。過ごす、というとなくなってしまうようですが、この時間の風景や、感覚は残っています。過ごした、というより共につくった、という方がしっくりきます。
震災の話、原発の話はあまりしなかったけど、モノの値段ってなんだろうねとか、作ってる人の顔が見えるかとか、いろんなものの原点を考えたいとか、静かに穏やかに暮らしたい人たちが何を考えながら日々を営んでいるかがちょっと見えて、こういう機会を続けたら、おどおどと差し出した手を触れ合って、その手をつないでいけるかも、と感じたのでした。
そして今回の思いがけない出会い、共通の思いが、来月のイベントに決まりました。
「Dylan's Night」at まのじ庵 4月8日(日)夕方6時から、です。