[ ムンバナシ ]
ずっと前から、原発イヤだな と思ってました。
反原発、脱原発の署名があるときには名前を書いていたけれど、デモに参加するわけでもなく、消極的な意思表示しかしてきませんでした。
だから止められなかった責任の一端はあると思っています。
なんで原発がイヤなのか。
だって、原発は人のつながりを壊すから。
原発をつくる っていうと、その地域は推進派と反対派に分かれてしまう。
何をするにも「あいつは推進派・反対派だから」と、それが大きな理由になって、原発と全然関係ないことまで対立したり、地域の人たちが保ってきた和を壊してしまう。
そして、処理できないゴミを未来に残すから。
処理できないゴミ、管理しきれないゴミ。子どもたち、自然界、未来の地球に「じゃ、後、よろしくね」って。
もともと物理とか苦手だし、詳しいことはわからない。
でもね……
札束で横っ面をペシペシするヤツは嫌いだ。
「この地域はもう高齢化が進んでいるでしょ、もうこれ以上あなたたち、暮らしていけないでしょ」みたいなことを平然と言ってくる電力会社。それまで全然部外者だった人が、なんで急に地域の未来を担ってあげるみたいなこと言うんだろう。しかも「原発いらない」って言っているところに。
そういうあなたたち、人事異動とかしたら、「え?俺もうあそことはカンケーないから」って言うんじゃない?
加計呂麻でチップ工場の話があったときもそうだった。
雇用をつくるって。でも、島のお父さんが言った。
「島の自然を壊す金で子どもを育てたくない」って。
この間、飯館村の畜産家のレポートを見た。
乳牛の、乳を2か月、畑に掘った穴に捨て続けている。
「乳の出が悪くなるように、餌を減らしている」
牛は、骨が浮き出ていた。テレビ画面のこちらからでもつかめそうな骨。
牛を、あんなにしなくてはならない人は、どんなに辛いだろう。
「こんな牛にしては、恥だよ」
あんなになっては、牛だって立っているのも辛かろう。
牛に、人間と同じような思考回路があるかどうかはわからない。
でも、これまでおなかいっぱい食べられたのに、なんで食べられない?
そして殺されていくとしたら、その牛はなんのために生まれてきた?
いずれ殺される命だったとしても、こんな最期って悲しすぎる。
肉牛だって、変わらない。
おばあちゃんが少し離れた所でタオルで涙を拭きながら見ている。
「畜産をやめたら、自分たちのこれまでの30年がなくなる」
何十年、その人の生きてきた歴史を奪っていく。
何百年、その人の祖先からの歴史を奪っていく。
外国にいて、そろそろ子どもだけでも日本に帰そうかと思っていた友人は、「成長期の子どもを安心して帰せない」と帰国を見合わせている。
地震の前からお墓参りで福島を離れていた知り合いは、
そのまま原発避難民になってしまった。
郡山にお父さんだけ残って母子避難してきた家族も分断されたままだ。
そして、原発はウソをつく。
そんな原発に頼る暮らしって、やっぱりおかしい。
原発は、もういらない。
雇用があるから、止められない。
補助金があるから、なくなったら困る。
原発で働く人たちがいるから経済がまわっているのに。
それを、どうしたら変えていけるんだろう。
簡単には変えられない。でも、変えていきたい。
危ないから要らないんだよね。
安全に見えていたから黙認してきたんだよね。
いまさら後戻り出来ない社会になっているのは周知の事実。
補助金で潤ってきた地域はどうする?
電力不足をどう補う?
太陽光?風力?水力?CO2増やして火力?
三割以上頼っていたのをいきなりゼロには出来ない。
きれいごと言っても今現在電力を全く消費しない人など0%に近い。
福島を収束して 他所は安全管理を徹底して改善を行い、再開する道もある。
人間の手に負えないとされている原子力。
安全に運転できても問題はごみ。
増え続けるごみ、ごみになってからも冷やし続けなくてはならない。
他の発電にも課題はある。原油高騰、水不足、電磁波被害、CO2排出。蓄電開発。
電気を極力使わない生活をする以外にない。
電気を使わない生活。いまさら出来るだろうか、原発要らないって言っている人たちに・・・。
いずれ人口が減少するだろう日本
それまで待てば電力消費も減少するでしょう。
それまで持つかなか日本。
がんばれ菅政権。俺は応援している。
お邪魔様。